科学的に解明された効率の悪い勉強法4選

こんにちは、渡辺塾の渡辺です。

勉強についてのお悩みは、いつの時代も尽きません。その悩みを解決しようと、学校で習ったやり方や、独学で頑張っている人もいるでしょう。しかしそれが本当に効果的なのかは分かりづらいですよね。

そこで今回は、科学的に解明された効率の悪い勉強法を4つご紹介します。

科学的に解明された効率の悪い勉強法4選

  1. 繰り返し読む(再読)
  2. ノートに書き写す・まとめる
  3. 色ペンでアンダーラインを引く
  4. 自分の好きなやり方を徹底する

それぞれについて、詳しく説明していきます。

繰り返し読む(再読)

効率の悪い勉強法1つ目は、繰り返し読む(再読)です。

今でもよく使われる勉強法として、教科書を繰り返し読むことがあると思います。ですが、コロラド大学の学生を対象にした実験によって、ただ繰り返し読むことは効果的な学習方法ではないと結論が出ています。

一応補足をすると、とても短い期間だけ覚えておくだけなら、繰り返し読むことは一定の効果があります。1回だけ読むより、2回読むほうが記憶には残ります。ですが、2回読んだ場合と5回読んだ場合を比べた結果、そこに差はなかったという研究結果もあります。

5分後に英単語の小テストがあるから急いで覚えないといけない、などの場合では有効かもしれませんが、急いで詰め込んだ知識は次の日にはすぐ忘れてしまいます。受験を前提にした勉強法としては、やはり有効ではないでしょう。

ノートに書き写す・まとめる

効率の悪い勉強法2つ目は、ノートに書き写す・まとめるです。

教科書の内容を、きれいな字で丁寧に写しているのにテストで点を取れない人は結構多い印象を受けます。教科書に書いてあることをそのままノートに書き写す作業は「勉強した気」にはなりますが、はっきり言うと時間の無駄です。

アメリカで行われた実験では、教科書をそのまま書き写すグループと、教科書をただ読んだだけのグループに分けて後日テストを課したところ、両者に差は見られなかったそうです。書かれた文章をそのまま書き写す作業は、脳に負荷がかからないため、記憶に残らなかったと考えられます。

新しい情報は、教科書に直接書き込む

テスト範囲を勉強するときには、教科書に書いてある公式をそのままノートに書き写すのはやめましょう。ただ書き写すだけや、まとめノートを作るのは、時間の無駄です。

ではどうすればいいのかというと、問題集を解いているときに新しく得た情報を、教科書に直接書き込むようにしましょう。たとえば、教科書を読んだだけでは分からなかったけど、問題を解いてみて、解説を見たら理解できたとき、その解説部分を自分なりに咀嚼して、自分の言葉でまとめて教科書に書くのです。

テストに必要な情報を1つのソースに集約することが重要です。

色ペンでアンダーラインを引く

効率の悪い勉強法3つ目は、色ペンでアンダーラインを引くです。

これも、昔から続く意味のない勉強法の1つです。鮮やかな色ペンで大事だと思う箇所にたくさん線を引くと、見返したときになんとも勉強した気がして満足感があります。ですが無意味なので、今すぐやめましょう。

あとで見返したときに分かりやすいからアンダーラインを引く、というのが理由の1つとして挙げられます。ですがそれは、線を引いたキーワードだけ暗記しているに過ぎず、その前後の流れが全く頭に入っていません。時系列が分かっていないと答えられない問題や、応用力が問われる推論問題の前では無力です。

自分の好きなやり方を徹底する

効率の悪い勉強法4つ目は、自分の好きなやり方を徹底するです。

例えば、図やグラフを用いた勉強をするのが好きな人、文字情報だけで勉強するのが好きな人など、人によって好むスタイルは様々です。結局モチベーションが維持できるやり方が最適なんだよ、と言われると「そうかも」などと思ってしまうかもしれません。

しかし、学習者の好みのスタイルを判別し、学習方法を変えたほうが効率的なのかについては、現在のところ科学的根拠は乏しいと言わざるを得ません。

つまり、好きなやり方にこだわらず、効果の高い方法へ柔軟に変えるべきだということですね。

結論

この記事で紹介した効率の悪い勉強法をまとめると、以下のようになります。

  1. 繰り返し読む(再読)
  2. ノートに書き写す・まとめる
  3. 色ペンでアンダーラインを引く
  4. 自分の好きなやり方を徹底する

今までテストで点が取れなかった人は、これらの勉強法を使ってはいませんでしたか?

もしそうなら、今からでも効率的な勉強法に切り替えるべきです。

下の記事で、科学的に解明された効率の良い勉強法を4つ紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。